金星の日面通過の観測方法とキャプテン・クックとサプリメントの歴史

ダイエットに関して調べていると、
実に突拍子もない情報に突き当たることが、大変多いです。

 

サプリメントの歴史に関しても、まったく想定外の情報と出遭いました。

 

これぞ、“男のダイエット” の醍醐味といったところでしょうか。

 

サプリメントとは、栄養素を「補うこと」ですが、
そもそもなぜ、「補う」必要が出てきたのか?
という問いは、18世紀の大航海時代までさかのぼりました。

 

そして、実際にサプリメントが使用された最初の航海の目的は、
なんと、太陽と地球の距離、(1天文単位)を測るためだった。
という壮大なスケールにまで、話はぶっ飛びます。...(^^;)

 

ここでは、サプリメントの誕生と、
探検家キャプテン・クックの関わりについて語ります。

 

金星の日面通過
太陽と地球のあいだを月が通過して、
お日さまが欠けて見えることを、「日食」と言いますよね。

 

同じように太陽と地球のあいだを、金星が通過する現象を、
「金食」とは言わず、...(^^;)、
「金星の日面通過(きんせいのにちめんつうか)」と言います。

 

あまり知られていませんが、知らなくて当然です。

 

この現象は、約120年に1回起こり、8年後に、もう一度起こります。
そしてまた、約120年間起こらないのですから、
私たちの人生とは、ほとんどまったく、関係ありません。...(^^;)

 

ですが、この天文現象で、大きく人生を変えた男がいました。
キャプテン・クックこと、ジェームズ・クック(James Cook 1728年-1779年)です。

イギリス王立協会(科学アカデミー)は、1769年に南太平洋で起こる、
この天体ショーを観測するため海軍において航海術と測量技術にたけていた、
彼を雇い入れました。

 

では、「なぜ、金星の日面通過、を観測する必要があったのか?」
という問いの答えは、太陽と地球間の距離、
(1天文単位)を正確に知るため。

 

であり、ひいては、太陽系全体の大きさを知るため、でした。

 

具体的には、地球上のかけ離れた2点で、金星通過が始まる時間と、
終わる時間、見える角度などを測定し、三角測量法で、
太陽との距離を求めようとしたのです。

 

当時の各国アカデミーにとって、これは、大いなる真理への挑戦であり、
多くの探検隊を、この観測のために世界中へ派遣しました。

 

ゆえに、この18世紀における、金星の日面通過観測は、
史上始めての国際的科学プロジェクトだった、と言われています。

 

また、ジェームズ・クックはこの、初めての長期航海のため、
みずから石炭運搬船を改造し、エンデバー号と名づけました。

 

「どっかで聞いたことある。・・・?」

 

そう、日本人初の宇宙飛行士、毛利衛さんが搭乗したのが、
ここから名前をもらった、スペースシャトル・エンデバー号です。

 

ちなみに、クックが観測した次の、金星の日面通過は1874年(明治7年)で、
この時初めて、「日本の正確な経度」が決定しました。

 

加えて、ちなみに、...(^^;)最近では、2004年6月8日に日本でも観測され、
次回は2012年6月6日です。
これを逃すと、次は2117年です。これも逃すと、2125年。
次は、2247年。2255年、2360年、2368、2490・・・・・・。。。...(^^;)