タイムマシンの時間設定をはたちにすれば痩せるのか?
いま、傍らに、昔のアルバムがあります。
妻と知り合った、はたち前後の写真を見ると、
なぜか私は、激ヤセ、しています。
彼女ができて、よっぽどうれしかったんでしょうねぇ。
今とは、大違いです。...(^^;)
このように、「若い頃はやせていた。」あるいは、
「太っても、すぐに、やせることができた。」という方も多いはずです。
では、なぜ中年になると、太るのでしょうか?
もし、若い頃のままだったら、太らなかったのでしょうか?
昔にもどれたならば、やせることができるのでしょうか?
ここでは、アンチエイジングとか、若返りといった、
うさん臭いことは、一切言いません。
「タイムマシン」について、まじめに語ります。
(どっちが、うさん臭いんだか。…(^^;))
タイムマシンと「時間の矢」
中高年世代であれば、筒井康隆氏の
小説「時をかける少女」を知っている方も多いはずです。
1983年に同タイトルで原田知世(ちゃん?)が映画の主演を演じました。
(その前、1972年のNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」を
知っている方は、歳がバレるのであまり口にしない方がいいでしょう。...(^^;))
このストーリーの中で主人公の少女は過去と未来を行ったり
来たりしますが、それでも「思うがまま、
望むまま」という設定ではありませんでした。
そこでまず、時間旅行を考える前に「時間」について、
ちょっと突っ込んでみたいと思います。
ひとことに「時間」と言っても、その概念は、
使われるTPOによって変わってきます。
たとえば私は、変なくせがありまして、
楽しいことがあった翌日に、「なぜ、今日は昨日じゃないんだろう?」なんて、
子供の頃からよく考えてしまいます。
これは心理学的な「時間」であって、他にも、哲学的、生物学的、
社会学的、物理学的な「時間」といった概念があります。
また、時間が過去から未来へと一方向だけにしか進まず、
決して逆戻りしないので、これを「時間の矢」と呼びます。
学問上大きく分類すると、
「熱力学の矢」、「波動の矢」、「意識の矢」の三つとなります。
「熱力学の時間の矢」とは、たとえば、
0度の冷水と100度の熱湯を同量まぜると、
50度になるけれど、その逆は起こらない。
つまり、50度のお湯は、勝手に0度と100度に分かれたりはしない、
ということです。
次に「波動の時間の矢」ですが、
これは「音や光といった波動は収束せず、
必ず広がる。」ということで、たとえば、教室で、
「あー。」という声(波動)をだせば、周りのみんなに聞こえます。
正確に言うと、のどの声帯がふるえて「あー。」という波動が、
空気を媒体としてつたわり、みんなの耳の、
鼓膜がふるわせて聞こえている。
というわけですが、その逆は起こりません。
つまり、みんなの鼓膜を同じくふるわせても、
決して、「あー。」という声は出ない、ということです。
ただし、マックスウェルの電磁波方程式には、
解がふたつあり、過去から未来へ進む「遅延波」と、
未来から過去へ逆戻りする「先進波」が、あるとされています。
興味のある方は、読んでみてください。
さて最後に「意識の時間の矢」ですが、
これは、私たちみんなが感じていることです。
ひとの心に過去の記憶は残るけれど、
未来は認識できない、ということです。
これが意外にも、宇宙論学者などによって
大真面目に論じられています。
つまり、「宇宙がこのような姿になっているのは、
それを認識できる、高度な知的生命体が、
存在するからである。」というのです。
このような考えを「人間原理」といいます。
「時間の矢」に関しても、この立場をとれば、謎も、
不思議も、科学も、あらゆる疑問は存在しません。
「我、思うがゆえに、時間あり。」で、終わってしまうからです。
さて、これらの中で、あなたを20代に連れて行ってくれるのは、
どの「時間の矢」でしょうか。
そうです。「意識の矢」なのです。
信じるものは救われます。
目を閉じて「自分は、はたちなんだ。」と念じてください。・・・
なんて言いません。...(^^;)
一番目、「熱力学の時間の矢」に、
“中高年のタイムマシン”は、ひそんでいます。