米国のサプリメントの定義は明確!日本は20年遅れている!?
では、なぜ、健康被害が起きるのか?ということになりますが、
それは、私たちみんなが、サプリメントを知らないからです。
えっ?知ってるって?
そう。サプリメントは私たちの身近にあり、生活の中にも深く浸透しています。
にも関わらず、私たちがサプリメントを知らない、というのは、
その目的があいまいで、不明確だからです。
なぜなら、もともと、サプリメントの位置づけが、あいまいだからです。
------------------- 例(れい) ----------------------
たとえば、今、目の前に、“美しく健康をチャージ!
コラーゲン・ヒアルロン酸”というサプリメントがある。
毎朝妻が、コーヒーに大さじ一杯入れて、
かき回しているのを横目に見て私が、「魔女がつくる、
ドクぐすり。」と呼んで、鼻をつまんでいる代物だ。
袋のうらを見ると、
☆↓こんな方におすすめ。↓☆
★ 美の健康・・・。より美しく輝きたい美を追求する方に。
★ いつまでも若々しく、美しくありたい方に。
★ 階段や坂道がつらい方に。
とある。
ちょうど良い機会なので、ごろ寝をしている妻に、
「なんでこれ、飲んでんの?」ときくと、「もっと高いのを、
前に大御所にもらったら、効いたから、安いの買った。」そうである。
ちなみに「大御所」とは、妻の会社の大先輩で、
女性社員を取り仕切っている、元締めのことである。
いつも、昼食をおごってもらったり、タダで色々なものを、
もらったりしている。...(^^;)
「何に効いたの?」とたずねると、
「う〜ん、ひざが痛いのが、良くなった気がした。」
妻はごろごろしながら、そう言う。
へぇー、と思い、「じゃあ、いいじゃん。クスリじゃん。」と言うと、
「クスリだったら、もっと効かなきゃ。サプリメントなんだから、効くかどうかなんて、
分かんないじゃん。」と答えた。
------------------- 例(れい)おわり。 ----------------------
とゆーわけで、...(^^;)
会話に特別違和感はない、と思われますが、
これが、日本におけるサプリメントの代表的(?)実態です。
つまり、しょせん、効くかどうかは、「そんな気がする。」程度であり、
あたるも八卦、あたらぬも八卦、なんです。
もともとサプリメントの語源は、英語の「Supplement(補うこと)」から、
そのまま来ています。
日本語にすると、栄養に対して「補う」ので、ストレートに、
「栄養補助食品」 となります。
なので、日本のサプリメントの位置づけとは、
栄養補給するための、「食品」のひとつ。
に過ぎないのであって、「頭が良くなるから、ワカメを食べなさい。」
と、あまり変りません。
米国におけるサプリメントの定義とは?
一方、アメリカにおいて、サプリメントとは、「食品」でも「医薬品」でもありません。
独自の位置づけが、明確になっています。
これは、1994年に成立したDSHEA法により定義付けられたもので、
「ハーブ、ミネラル、ビタミン、アミノ酸などの栄養素を1種類以上含む、
栄養補給のための製品。」であり、その形状は、「錠剤、カプセル、
ソフトカプセル、パウダー、液状など、通常の食品の形以外のもの。」
と、明確に定められています。
つまり、「食品」と「医薬品」の中間の、
「サプリメント」という独立したカテゴリーを、法律によって、確立させています。
ゆえに、日本のサプリメント(栄養補助食品)は、
アメリカより10年以上遅れている、と言われています。
加えて、日本の栄養学(医師の知識を含めた)は
、アメリカより、20年遅れている、とも言われています。
なので、グローバルな視点に立てば、
「日本人はサプリメントのことを、何も知らない。」
と言われても仕方がない状況で、私たちは、
「日々、サプリメントをおいしく食べている。」というわけです。