β3-アドレナリン受容体遺伝子とその他DNAの肥満との関係とは?
中でも肥満に大きく関係しているのが
「β3-アドレナリン受容体遺伝子」(β3AR・β2AR)と
呼ばれる倹約遺伝子です。
「なんのこっちゃ。」と思うかもしれませんが、あなたの体にも
深く関わることなので、ガマンしてくださいね。...(^^;)
この遺伝子を持つ人は、アドレナリンが正常に機能しなくなり、
脂肪が蓄積しやすい体質となります。
つまり、生まれつき痩せにくく、太りやすいということになります。
また、この遺伝子はモンゴロイド系の人種に多く見られ、
特に日本人の場合、3人に1人はこの倹約型遺伝子、だとされています。
では倹約型だと、どうなるのかを調べたところ、そうでない人にくらべ、
1日の基礎代謝量が200kcal、少ないことがわかっています。
ごはんにして約、お茶碗1.5杯分ですが、「毎日一食、お米ぬき。」と
考えると、かなりキビシイと思いませんか?
また、糖尿病の食事療法が1日1600kcal程度ですから、
その大きさがわかるかと思います。
遺伝子だけで 15キロ太る!?
その他、日本人に多く見られる倹約遺伝子を以下に挙げてみました。
・アンカップリングプロテイン(UCP-1)遺伝子
機能: 脂肪を燃焼させる、熱産生タンパクの遺伝子
影響: 1日の基礎代謝量を100kcal低下させる
保有率: 日本人の4人に1人が保有
・PPARγ遺伝子
機能: 脂肪を蓄積する細胞を増やす遺伝子
影響: 脂肪細胞を肥大化させる
保有率: 日本人の96%が保有
ここで紹介した3つの遺伝子だけでも、すべてを持つ人は、
持たない人より基礎代謝が300kcal低く、
かつ脂肪が増えやすい体質、と言えます。
これは、医師に言わせると、1年間で、
体重が15kgも増える計算になるらしいです。
はじめに述べた「やせの大食い」の人は、
これらの倹約遺伝子を持たない人が、ほとんどだということです。
PS:
ここまで自分で読み返して、あらためて、「うそみたい」だと、思いました。
でも、ホントなんです。...(^^;)