リバウンドを繰り返しだと痩せにくいウェイトサイクリング体質に!
このリバウンドを何回も繰り返してしまうことを、
「ウェイトサイクリング現象」といって痩せにくい体質へと、
ドンドン加速してしまいます。
肥満と縁がないヒトには理解しがたいかもしれませんが、
人生は長く、人は弱いものです。
先に言ったように、春先から夏にかけていわば
“ダイエットの季節”というものが心理的に存在します。
「まだ間に合う、夏まで-5kg!」と、いうヤツです。
また、入学・就職・結婚といった人生の節目で、
頑張って痩せてはみたものの、いつの間にかリバウンドする。
これをを繰り返すうち、知らぬ間にウェイトサイクリングに陥っていた、
というような場合も、きっと、多いはずです。
自分がそうなのでついつい言い訳がましくなってしまいますが、
肥満と戦ってきた人生の裏には、みな、
それぞれ涙ぐましい努力があったと思います。ウウッ。.....(T^T)...(^^;)
リバウンドを繰り返し、ウェイトサイクリングに陥ると、
どんどん太りやすい体質(筋肉が減るので。)になり、肥満も進行してしまいます。
ウェイトサイクリングの恐怖とは?
けれども、真のウェイトサイクリングの恐怖とは、
「臓器に過酷な負担を与えてしまう。」というところにあります。
ふつう、太っているとき血圧は高く、心臓の動きは活発になり、
痩せていると血圧は低いので、心臓の負担は減ります。
リバウンドを繰り返すと血圧は不安定になり、まず、
心臓や血管の機能を根本的に弱めてしまいます。
とくに男性の場合、体重の増減が激しいほど、
冠動脈疾患による死亡率が高くなる。ということが、知られています。
また、ウェイトサイクリングが糖尿病発症の原因になる。ということも分かっています。
イギリスの論文によれば、ウェイトサイクリングに陥っている人は、
体重が安定している人よりも狭心症・心筋梗塞を患ったり、
死亡したりする確率が、1.5倍ほど高かったと報告されています。
このように、中高年世代にとって、ダイエットに失敗してリバウンドを繰り返すことは、
「文字通り、命取りになりかねない。」ということを、心にとどめて置いてください。