メタボの腹囲で国際基準が違う理由とは医師が腹囲原理主義者だから!
ここでは「メタボの腹囲で国際基準が違う理由」についてお話します。
メタボ=腹囲が大きいというイメージをお持ちの方は沢山いますよね?
今回はメタボにおける腹囲についての話をご紹介したいと思います。
メタボの腹囲における国際基準とは?
DF(国際糖尿病連合)・NCEP(米国コレステロール教育プログラム)
による国際統一で「腹囲は必須項目ではなく追加項目」と決められました。
なぜ国際基準がこのように変わったのかと言うと
メタボの本来の意味である「代謝」に改めて焦点が当てられ、
肥満でなくても代謝異常になることがあるという事実があることです。
実際にある例を挙げると
「痩せ型なのに代謝異常が見られる」
「痩せ型なのに検診(OGTT:経口糖負荷検査)により糖尿病型であることが判明」
の患者がメタボではないと診断されてしまう場合です。
このようなことを踏まえ国際的基準統一されるに至りました。
日本におけるメタボと診断される腹囲の基準とは?
ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が「男性:85cm・女性:90p」
この基準値が日本では診断の判断材料にされていますが
これが男性より女性が大きくなっているのは世界で日本だけになっています。
よって国際糖尿病連合により日本人は「男性:90・女性:80p」
と修正するように求められており、その数値に疑問が抱かれています。
そのことにメタボ基準を査定した厚生労働省を始めとする機関は
「女性の皮下脂肪が多いから男性よりも腹囲が大きい」と回答しました。
この回答に対しては、サンプリングの段階で男性554人・女性194人のデータしかなく
サンプルが足りていないと言われています。
なぜ日本だけ国際基準が違うのか?
日本の場合は、日本8学会基準の中心的存在である医師が「腹囲原理主義者」のため、
「腹囲によりメタボ対象者を絞り込んでいるので効率的な対策を実施するという、
意味合いでは日本基準は正しく変える必要がない」
という意見を出しているためこれからも腹囲を診断に組み込んで行く方向です。
これが「日本肥満学会」によるメタボ診断の基準になっていますので、
国際基準が違う理由になっています。