メタボの基準でHbA1cとは数値が5.2%以上で積極的支援が危ない!
ここでは、「メタボの基準でHbA1c」についてお話します。
メタボことメタボリックシンドロームについてご存知でしょうか?
自分は違うから関係ないと思われる方もいらっしゃると思いますが
誰にでもなる可能性のあるこの病気についてご紹介します。
メタボとはどんな病気?
メタボ(メタボリックシンドローム)は、
内臓・腹部肥満に代表される内臓脂肪型肥満+高血糖・高血圧・脂質異常症のうち
2つが合併したことの状態を指します。
日本においては特に内臓脂肪の蓄積による肥満が問題視されており
男性型肥満と言われる腹部肥満、リンゴ型肥満と言われる上半身肥満に対しての
注意喚起がされています。
高血糖や高血圧はそれ1つでも体に問題をきたす恐れのある病気ですが
これを多重に羅患してしまうと相乗的なもので動脈硬化になる確率が高まります。
さらにはこの動脈硬化により心筋梗塞や脳梗塞になる場合もあり
高血糖や高血圧が診断基準に満たない予備軍や軽症であっても、
動脈硬化の進行を予防するという点で早期に治療をしなければいけない状態
として考えられているのがこのメタボという病気です。
HbA1とは何?
タイトルにもあった「HbA1c」はこの話の大事なキーワードですので
まずこの用語について解説します。
Hb=ヘモグロビン(赤血球の蛋白)がもともと人間の体内にはあり
血管内にある余分なブドウ糖がこれと結合しHbA1c(グリコヘモグロビン)が作られます。
ヘモグロビンは赤血球の中に大量に存在する蛋白であり、
人間の体の隅々まで酸素を運搬する重要な役割のある物質です。
赤血球の寿命は約120日もあり、その間ずっと体内を巡り血管内にあるブドウ糖と
結びついていきます。
高血糖の人の場合「余剰分のブドウ糖が多い」=「HbA1cが多く生成される」ので
赤血球の寿命の半分である約60日あたりの時期の血糖値の平均が
血液中のHbA1cの値を反映します。
メタボと判断される基準値とは?
特定健診によりこの病気だと判断されるHbA1cにおける基準値は「5.2%以上」が
特定保健指導の対象となり、検診の結果により以下3つのランクで指導を受けます。
・情報提供
・動機づけ支援
・積極的支援
その中でも1番リスクが少ないのが情報提供であり、その次に危険度が高いのが
メタボ予備軍と言える動機づけ支援、メタボだと判断されるのが積極的支援です。
この他にもメタボと判断するための基準は腹囲・体重などの項目がありますので
少しでも検診に引っかかる点があれば、その点を改善するための
食生活への指導なのが大事になってきます。